広げよう「里親」の輪

こども当事者や里親さんなど様々な方の
メッセージをお届けします

全国の里親さんが語る
「それぞれの一歩踏み出したストーリー」

兵庫県

STORY 01
里親の種類
養育里親、ファミリーホーム
里親をはじめた年齢
32歳
現在の年齢
58歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
結婚するとこどもを授かるものだと思っていました。不妊治療もしましたが私達夫婦は授かりませんでした。両親や兄弟からは自分のこどもでも大変なのに他人様のこどもを預かって育てる事は大変だと言って反対されました。幼い頃から大家族に憧れていましたので、誰がなんと言おうと諦められませんでした。結婚して離婚し再婚したら連れ子がいたり、赤ん坊が出来たり、血縁関係なんて気にならなかったら関係ないかも知れないと思い始め、血縁よりも愛情の深さだと思うようになりました。当時、里親という事もあまり知りませんでしたので、当時の会長さんに乳児院に行くように勧められ、仕事終わりに毎日通うようになりました。
里親のやりがい
一緒に生活して、楽しいこと悲しいことも全部共有して、こどもと一緒に自分も学ばせてもらってます。
こどもがいることで、自分自身も前向きになり元気になれます。一人ひとり個性が違って大変な時もありますが勉強にもなりますし、何かを達成すると自分のことのように大変嬉しく思います。またこどもが頑張っている姿を見ていると自分も負けていられない、頑張ろうと思うのです。良き応援団、良きアドバイザーでありたいと思っています。これは私の意見ですが、自分が楽しいと相手もきっと楽し いに違いないと思っています。どんな境遇のこどもでも幸せになる権利はあるはずです。なので一緒に 楽しく生活出来たら良いと思います。養育している時は無我夢中で腹が立つこともありますが、その反面、自立して巣立って元気な顔を見せてくれるととても嬉しく思い、以前の困った出来事は吹っ飛 んでしまいます。とにかく、大変な事もありますが、嬉しい事の方が倍になって返ってきます。私は 一生涯里親を貫き通したいです。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
⚫ 自分の想いが相手に伝わらない時
⚫ 性格、生活環境などの違いによって価値観が違う時
⚫ こども同士のいざこざ、喧嘩など
⚫ 男女関係の問題、トラブルなど
⚫ 年齢が大きいこどもの個室対応

こどもと話し合い、担当のケースワーカー、里親相談委員の方に相談したりしています。
ホーム会議、補助員に相談したり、1人で抱え込まないようにしています。 里親サロン、里親研修会、ファミリーホーム研修会などで話題として相談しています。
対応に困っているこどもの悪いところばかり見ないで良いところを見るようにしています。
里親に関心のある方へ
エール
大変な事もあるかも知れませんが、とてもやりがいがあるお仕事だと思います。
こども達の笑顔はかけがえのない宝物です。そのこども達を笑顔にさせるには、貴方様のお力が必要です。この世の中に生きている以上、皆、幸せになる権利はあると思います。 未来あるこども達のため、是非里親登録をお願い致します。
STORY 02
里親の種類
養育里親
里親をはじめた年齢
60歳
現在の年齢
75歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
長女が地方の養護施設に就職し、2年程してから、夏休み・冬休みに、こども(自分の担当児童)を何度か我が家へ連れて帰ってきたのがきっかけです。
里親のやりがい
何と言っても、里子の成長です。
身体の成長もさることながら、成長期には反抗期もありますが、やはり心の成長です。十分ではないですが人を思いやる、素直に話が聞ける等、里親冥利に尽きます。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
真実の告知でした。
ただ見守るだけです。
里親に関心のある方へ
エール
必ず、あなたの真心が伝わります。
STORY 03
里親の種類
養育里親、季節・週末里親等の短期的な里親
里親をはじめた年齢
45歳
現在の年齢
74歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
私たちにはこどもがなく、阪神大震災の時に災害に遭ったこどものお世話をしたくて、里親の登録をしました。
里親のやりがい
季節里親を長くしていますが、一時的にも里子として家族に受け入れて、生活することで、そのこどものために大切な時が過ごせたことに、意義を感じております。
高齢になってから長期で里子を預かるようになり、不安も多いですが、家の中に若い明るさを感じています。
昨年は一時的に短期の保護がありましたが、大変な現実も感じます。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
孫の年齢の里子で、お互いの距離感が不安です。また、いろいろな障害があり大変です。こどもを育てたことがなく、苦労します。なかなか大変ですが、こどもセンターや学校と連携してやっています。できることしかできないので、よく話し合いできればよいと思います。
里親に関心のある方へ
エール
世の中は親と暮らせないこどもが多くなってきています。災害ボランティアもありますが、困っているこどもに手を差しのばしてほしく。ともに社会に暮らせるように応援してください。
STORY 04
里親の種類
特別養子縁組
里親をはじめた年齢
33歳
現在の年齢
33歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
第2子の死産を経験し、改めて生きること、産まれることはすごいことと実感しました。
こどもを育てたい気持ちはもちろん、今一生懸命生きている子たちのために、何かできることはないかと考え、次の子を特別養子縁組で迎え入れたいと思い里親登録しました。
里親のやりがい
まだ未受託のため記載なし
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
まだ未受託のため記載なし
里親に関心のある方へ
エール
昨年10月に開催されたシンポジウムにオンライン参加させて頂いた時、私達は県の里親研修に参加しており、まだ里親認定前でした。シンポジウムでは様々な方の体験やまた里子側(山本さん)の意見も聞け大変貴重なものとなりました。
私達自身色々な事に参加し、まず「知る」ことからはじめました。
現状を知りこどもたちの為に一緒に何かできる社会作っていければと思います。
STORY 05
里親の種類
親族里親
里親をはじめた年齢
57歳
現在の年齢
66歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
児童相談所に勤務していた経験で、虐待を受けている児童らの何らかの助けになればと考え登録しました。登録後、娘が亡くなり3歳と2歳の孫二人を見ることとなり結局養育里親ではなく親族里親として養育することとなりました。
里親のやりがい
孫といえども両親のいないこどもの心のケアはいつもこれでいいのかと考えることが多いです。しかし、こどもと関わる中で私自身が成長することも多く、学びも多いし大変な分喜びも大きいです。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
母親のことを聞かれるのが私自身が十分受け入れられていないので辛いです。こどもたちにはいつもあなた達は宝物だと伝えています。しんどさは他の人に話しても本当のところ理解してもらえないと思っています。同じ思いをしている人に話すことで助けられています。
里親に関心のある方へ
エール
何か出来ることは…と思いがちですがこどもに助けられ自身が成長していきます。きっと。
STORY 06
里親の種類
季節・週末里親等の短期的な里親
里親をはじめた年齢
35歳
現在の年齢
36歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
明石市にはショートステイ里親の制度があり、「里親ってこどもを引き取ったら成人するまで預かるんだと思い込んでた。短期も可能ならやってみたい」と思って説明を聞きに行きました。私自身、不妊治療で苦しんでいたこともあり、「奇跡的に生まれてこれたこどもが虐待で死んでしまうなんて悲しい」と思っていたことと、実子が生まれてからはより「こどもに苦しんでほしくない」と思い、社会的養護のお子さんのためになることがしたいと思うようになりました。
里親のやりがい
まだショートステイしかお引き受けしたことはありませんが、こどもさんのお世話をすることで、親御さんの役に立てていると感じました。「どうしても事情があって、何日かだけでも誰かに預けられたらとても助かる」という事態は、どのご家庭にも起こりうることだと思います。そこで地域の里親家庭にこどもを預けることができたら助かりますし、「いざという時はそこにお願いしたらいいんだ」と心づもりしておくだけで親も安心できるので、ショートステイ里親も広まってほしいと思います。
実子の下の子も、自分より小さい里子さんが泊まりにくることで「上の子の体験」することができ、お世話をしたり成長する機会になって、家族全体でいい経験をさせてもらえています。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
ショートステイ里親で数日こどもさんを預かった時に、実子が「お母さんにかまってもらえなくて寂しい」と泣いてしまった時が大変でした。実子としても里子さんが来るのを楽しみにしていて、里子さんに「ずっといてほしい、帰ってほしくない」と思っているけれども、「お母さんにもっとかまってほしい」という気持ちとの間でせめぎ合いになってつらいようでした。解決策としては、実子がまだ幼かったことと、迎え入れる里親自身の対応スキルが足りていなかったことが考えられるので、実子がもう少し大きくなってから、里親にとって難易度が高くない(月齢やアレルギーの有無や特質)里子さんかどうかを考慮して今後はマッチングしてもらうことになりました。
里親に関心のある方へ
エール
ショートステイ里親は一部の地域しかありませんが、週末里親や季節里親など、「預かったらその先ずっと、というわけではない」里親の形があります。
「これならできそうかも」という方法があるかもしれないので、少しでも興味があったら是非説明会に行ってみてください。「やっぱりできないかも」と今は思っても、いずれ状況が変わるかもしれませんし、とにかく里親について知っている人が一人増えてもらえるだけでも嬉しいです。
STORY 07
里親の種類
養育里親
里親をはじめた年齢
44歳
現在の年齢
49歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
2016年10月のある日、購読している朝日新聞に里親制度の全面広告が掲載されていました。小さいこどもが両手を伸ばしてほほえんでいる写真が大きく載っていて、その広告を見て、夫は、施設で暮らしているこどもが全国で4万人以上いると初めて知ったと言い、家庭で暮らせないこどもがそんなにたくさんいるなら、我が家に迎えて一緒に暮らせないかなと言ったのがきっかけでした。私自身は、中学生の頃から児童虐待のニュースに心を痛めていて、将来、実子の有無にかかわらず、親元で暮らせないこどもを家庭に迎えて暮らせたら…という思いがあったのですが、夫が人見知りな性格なので、難しいと思い、結婚後もその思いを口にすることはなかったのですが、広告をきっかけに夫が里親制度に関心を持ったので、すぐ児童相談所に問い合わせて、夫婦で里親になるための研修を受けることにしました。
里親のやりがい
我が家には小学6年生の実子の長男と、もうすぐ5歳になる里子の次男(長期養育中)の2人のこどもがいますが、普段は里親や里子など意識する暇もなく、日々の暮らしや子育てに追われています。研修中や、里親になってすぐの時には、できるだけたくさんの里子を迎えて、こどもたちが安心して生活できる場をつくりたいという思いがあったのですが、実際には里子1人を迎えて育てるだけで手いっぱいの状態で、当初の思い通りにはいかず自分自身の力の限界を感じています。でも、こどもが毎日元気に過ごしている姿を見ていると、一時保護された当時、施設にも空きがなく、どこにも行き場がないんです、とケースワーカーさんから連絡があった時のことを思い出し、この子を迎えることができて、ここまで元気に育てることができて良かった、と思います。里親のやりがいって何かな…と思いましたが、こどもが成長している姿を日々近くで見守ることができること、だと思いました。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
里子を迎える前は、実子との関係づくりが難しいかな…と想像していました。実際には、長男は最初のうちは新しい家族の存在に慣れなくて、少し距離をおいて、でも気になって見ている…という感じでしたが、里子が生後4か月の赤ちゃんの時期に我が家にきたということもあって、可愛くてしかたがないといった様子で、年は7つも離れていますが、とても仲の良い兄弟です。こども同士の関係は心配していたような難しさは今のところはなく、良かったと思っていたのですが、夫とは、育児観や価値観の違いなど、家族が1人増えたことで、意見の衝突やすれ違いなどが出てきて、夫婦の関係性が難しくなったりしたことが、予想外の困ったことでした。夫婦間の悩み事は深刻なものほどママ友には話しづらく、里親支援専門相談員や児童相談所のケースワーカーさんに相談にのってもらっています。兵庫県では、中央こども家庭センターに里親相談室があって、臨床経験豊富な児童精神科の先生が、里親の悩み相談にのって下さるので、定期的に相談にのっていただいて、本当に精神的に支えていただいています。
里親に関心のある方へ
エール
里親制度に関心を持って下さって本当に嬉しいです。早くこどもを家庭に迎えたい期待や希望がふくらむと同時に、色んな心配や不安もあると思いますが、研修や実習を通して、こんなにたくさんの人が里親になる準備をしているんだと勇気づけられると思います。里親になってからも、児童相談所のケースワーカーさんや保健師さん、臨床心理士さん、各施設の里親支援専門相談員さん、また里親の先輩方など、多くの方に助けられ、励まされながら子育てしています。実子の長男の子育ての時よりも、たくさんの専門職の方に支えてもらえてるという安心感があります。里親に関心はあるけれど、色々心配で…という方には、ぜひ勇気を出して、こどもたちに手を伸ばしてみて下さい、とお伝えしたいです。季節里親や、週末里親など、色々なかたちでこどもたちの育ちにかかわることもできますので、ぜひ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。同じ里親として、皆さんの温かい気持ちにエールを送りたいです。
STORY 08
里親の種類
養育里親
里親をはじめた年齢
49歳
現在の年齢
70歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
その頃新聞やテレビで、おやに恵まれないこどもが犠牲になる事件がニュースになっていて、何とかならないかと思いました。
そのようなこどもを一人でも多く家族として受け入れたらと考え里親登録を申請しました。
里親のやりがい
こどもたちは親を選べないが、なにか縁があって我が家であずかることになったこどもには、「何らおびえることなく安心して生活出来るんだよ」と、暖かい居場所の提供と保護者として心のささえになれることが一番の生きがいです。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
長らく、高校生を中心に養育里親を中心としていましたが、最近は1週間から2週間の短期あずかりが増えています。
これは、こどもが緊急に避難および宿泊する施設が満杯のため里親に委託されるものです。
それについては、子どもセンターから簡単な状況説明はありますが、こちらとしても短期なのでこどもにたいしても深く立ち入らないようにしていますが、そのために関係が淡白になりがちです。
私たちは、夫婦で里親をしていますが、両方が同じだとうまくいきません。
片方が叱ると、片方は褒めるバランスが必要かなと思います。
里親に関心のある方へ
エール
欧米に比べて、日本の里親活動はずいぶん遅れています。
すこしでも、気持ちにゆとりがある方は社会貢献を考えるべきかなと思います。
預かる以上は責任が伴うので楽ではありませんが、里親手当等も充実してきているので、チャレンジして下さい。生きがいのプラスになるかも。
STORY 09
里親の種類
養育里親、季節・週末里親等の短期的な里親、養子縁組里親
里親をはじめた年齢
50歳
現在の年齢
53歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
高校生の頃から里親制度については知っていました。
幼いこどもへの虐待等の痛ましい事件を耳にするたびに「自分に何かできないか?」と考えていました。こどもの力になりたいと教職を選び、中学校教員として25年間中学生と接してきましたが、小学校の教頭として着任し小学生に接すると、こどもたちの家庭的な問題を目の当たりにしました。
中学生の進路指導では、「自分の未来は自分で切り拓いていく思いを持たせる指導」をしてきたのですが、小学生ではどうにもならない問題に迫られ、心も体も傷ついているこどもたちに実行力のある「自分のできること」=「里親として一人でもこどもを支えていきたい」と強く思ったからです。
里親のやりがい
里子の笑顔、そして成長が何よりもやりがいに感じます。個々に様々な課題や背景を抱えていますが、それを超える楽しいことやうれしいことで、あふれ出る純粋な「笑顔」を見ると心から嬉しく思い、明日への活力につながります。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
残念ですが、こども家庭センター等の職員の対応に心を痛めています。「こどものために」と言われるが里親に対しては配慮がなく、里親といっても実子がいる場合、実子(小学生も)里親であるにもかかわらず、センターの都合で振り回され、それに対してセンターへ話をすると、「里親はそういうもの。センターのやり方や方針が理解できなければいいです」と、それ以降、職員の対応が冷たくなったり、里子の紹介等がなくなったり、結局泣き寝入りするしかなく、実子も嫌な思いをして心を痛めています。
よって乗り越えることはなく、そのような体験をしている里親同士で泣きながらお互いを慰め合っています。
里親に関心のある方へ
エール
こどもとともに時間を過ごすことが何よりも大切なことだと思います。こどもについて、しっかりと情報を集めて対応してあげてください。特性を持っているこどもも多く、それを理解されないことがこどもにとってもしんどいことです。常にこどもの成長を願い、将来のために時に厳しく、深い愛情をもって接してあげてほしいと思います。
STORY 10
里親の種類
養育里親、専門里親
里親をはじめた年齢
44歳
現在の年齢
60歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
私の両親が、里親をやってみないかと言ってくれたことです。いろいろ考えましたが、自分や主人がやる気になっても親族の同意が得られなければ、なかなか難しいことではないかと考えていたからです。
私たちより両親の方から勧めてくれましたので、そのことが私達の背中を押してくれたような感じです。
里親のやりがい
こどもと過ごす時間が何よりも楽しいです。
この感覚を経験できて、本当に幸せだと思っています。当然、つらいとき、悲しいとき、楽しいとき、いろいろあります。それら全てが楽しいのです。
子育てをするまで、全く想像していなかった感覚です。こう感じるのは、個人差があるので一概には言えませんが、少なくとも、私たち夫婦は本当にこどもが好きなんだなと、つくづく感じています。このような自分たちに気づかせてくれたこどもに感謝、感謝です。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
大変だったのは、体力が必要な時でした。学校行事、地域の行事、クラブチームへの参加、習い事、自分の仕事、全てをこなしながら毎日を送っていましたが、50代の私にとってはかなり過酷スケジュールでした。
どんなにしんどくても、自分が倒れたら家族が困ってしまう・・・・と自分に言い聞かせながら、過ごしていましたので、誰よりも自分の健康管理をし、スケジュール管理をし、無理をしないようにしていました。
ただただ、こどもが横道にそれないように・・・元気で育つように・・・と願いながら必死でした。それが結果的に乗り越えてきたことになるのでしょうか・・・。まだまだ高校1年なので、何があるかわかりませんが、毎日淡々と、過ごしています。
里親に関心のある方へ
エール
里親ってどんなだろう・・・。きっとそんな感じで漠然と思っていらっしゃると思います。
でも、私もそうですが、思っていたのと全然ちがいます。結構楽しいです。そして、こどもは思ったより可愛いです。いろいろ考えるより、まずやってみてはどうですか?それでだめならやめればいいと思います。
ただそれだけです。難しく考えなくてもいいと思います。やり直しは、いつでもできますから。
STORY 11
里親の種類
季節・週末里親等の短期的な里親
里親をはじめた年齢
34歳
現在の年齢
68歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
私達夫婦間にこどもができることは難しいと解った時に、夫婦のみでの人生も考えました。が、やはり、こどもと一緒の生活ができたら楽しい時間を共有できると思い一歩を踏み出しました。
里親のやりがい
大人だけで観たり経験したりするだけでなく、こどもと共に経験してきたことで思いもよらない世界観を持てたり、知らなかった社会を知り得ました。そして、共に子育てをしていく上で、出会えた仲間達と、里子達のことを共有できる楽しさは大切にしたいことです。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
私達が子育てしていく上で社会が未だ認識されていない里親、里子としての家族に対しての言葉に傷ついたことなどもありましたが、大切な存在であると常々こどもに話してきたこともあって、自分を好きでいてくれています。体力にしんどさはありましたが、楽しい時のことを今となっては大切にしたいと思えます。
里親に関心のある方へ
エール
決して楽しいことばかりではありませんが、子育てを通じて多くのことを得られることがたくさんあります。そして、何よりも一緒にそして共にすごした時間は何にも代えがたい貴重なことを経験できると思います。
STORY 12
里親の種類
季節・週末里親等の短期的な里親
里親をはじめた年齢
45歳
現在の年齢
45歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
夫婦2人の生活も十分に楽しいですが、ここにこどもがいたらもっと楽しいのではないかと思ったからです。
もっと早くに里親になって、里親になるための研修など行動しておけば良かったなと思っています。
里親のやりがい
まだ季節里親を1度しか経験してませんが、大変でしたがとても楽しい時間が過ごせました。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
初めての季節里親で子育て経験もゼロでしたので、たったの2泊3日でしたが、ちょっといっぱいいっぱいになってしまいました。ちょうどお盆だったので、私の両親、姉夫婦に協力してもらい、助けてもらいました。
夫婦2人の生活にこどもがいるとなるとやっぱり、生活のリズムも変わってきて、大変でした。
里親に関心のある方へ
エール
まだ1度だけの季節里親しか経験していませんが、とても大変でとても楽しい時間が過ごせました。1歩踏み出すのもなかなか勇気がいりますが、踏み出してしまうと、あっという間で、今ではもっと早くしておけば良かったと思います。
STORY 13
里親の種類
養育里親
里親をはじめた年齢
36歳、29歳
現在の年齢
42歳、35歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
両親がされていて、そのすすめからです。
里親のやりがい
まだ自分たちが主であずかっていませんが、将来の目標を持って、巣立っていった時です。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
自分のこどもと歳が近いほど、いろいろと考えさせられます。
里親に関心のある方へ
エール
STORY 14
里親の種類
養育里親、季節・週末里親等の短期的な里親
里親をはじめた年齢
48歳
現在の年齢
52歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
無資格の頃から、近くの児童養護施設へ学習支援に伺ったり、夏休み、春休みに全員を自宅に招待し、一緒に遊んだり食事をしたりして、親と暮らせないこどもさんの現状を見守っておりました。その施設のある生徒さんが、15歳で中学3年生卒業後、実親に引き取られたのですが、実父とうまくいかず家に帰らなくなり、「もう無理だ。助けてほしい、そこへいってそっちで暮らしたい」と連絡をとってこられました。里親になる前に緊急に里親の生活が始まってしまい、お預かりしながら里親の資格を取り、研修に参加した次第です。
里親のやりがい
こどもがいなかったので、こどもが何を考え、何に興味があり、何に悩み、何を怒っているのかなどわからなかったのですが、15、16、17、18、19、20歳の男の子の日常を見てお話をして、生活してみて、この年代の子のことがよくわかりました。本当の親には言えないけど「親として存在していて、友人ではないけど遊びや彼女の話もできて少し気も遣わなければならない、遠い親戚」くらいの距離感だから、見せてもらえたことがたくさんあったようにおもい、貴重な体験でした。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
その子を家に入れ、預かり、お世話することは、自分で覚悟して決めたことなので、その子との喧嘩やトラブルや大変さは、受け入れられたのですが、予想外に大変だったことは、その子を預かると、その子の友人、兄弟たちも、当然のように、その子と同じようにしてもらえると勘違いして、ゾロゾロどんどん家におしかけてくるようになったことです。何人の世話をしなければならないのだろうかと、時間的にも金銭的にも精神的にもしんどかったです。人を連れてこられると休めないこと、家の中は家族が休む場所であること、私がいないときは、人を家に入れないことなど、決まりを決めて話しました。
里親に関心のある方へ
エール
里親は、大変です。でも、自分のこどもを育てているお母さん、お父さんでも、子育ては大変だと感じておられます。つまるところ、こどもを大切に良い子に育てることは、本当に大変なことです。予想外の問題も起きます。それもこれも里親にだけ起こる大変ことではなく、普通にお母さん、お父さんをしている人にも、起こっていることです。里親は困れば相談するところがあるし、関係がうまくいかなければ、預かりをストップすることもできます。里親になるにあたり「何を自分の中の目的」として、里親になってみようと思われているのかを自分自身とよく相談しながら、里親研修に参加してみて、参加しながら本当に預かるのか、お考えになってもいいと思います。
STORY 15
里親の種類
養育里親
里親をはじめた年齢
57歳
現在の年齢
61歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
知人が里親をされていて、私たちの実子が小学生の頃、その方がお預かりされている里子ちゃんと遊んでいました。その子たちが明るく穏やかに育っている姿を見るにつけて、夫婦で、いずれかは私たちも里親をさせてもらいたいという夢を描いていました。実の親に不適切に養育されているこどもたちが増えている現状を見るにつけ、たとえ一人でも、そのようなこどもたちを安心できる家庭で育てさせてもらいたいと思い、実子が自立して一人暮らしを始めたころにあわせて、里親登録をいたしました。
里親のやりがい
こどもを預かり、育てさせてもらうのは責任のあることで、実際どれが正解か迷い、反省することもありますが、どんな子でもこちらが愛情を持ってありのままを受け入れて育てる過程でこどもの方からもこちらに喜びを与えてくれます。
反抗的だった子が穏やかになったり、すぐに投げやりになっていた子が根気強く取り組めるようになったり、 成長がみられることは嬉しいです。こどもに感謝の言葉を言われると、その子たちを助けているつもりが、こちらの方が助けられている気がします。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
実子を育てた経験があるだけに、自分の中で子育てはこんなものだというレールを敷いていたことが一気に覆されました。いわゆる、試し行動によって、こちらの方がクタクタになりましたが、その子のそれまでの成長の過程をよく考えてみたら、普通に愛されて育てられたこどもが持っている心の安定感というものが全くないという ことの現実を突きつけられた気がしました。その子の気持ちに寄り添うことに努め、親から突き放されてきた経験しか持っていないため、そういう態度しか出来ないんだなと思い、「きらいきらい」と言われても「大好き大好き」と言って辛かったであろう過去の記憶を包みこんで受け入れ、解放してあげようと努めています。
里親に関心のある方へ
エール
こどもは平等に未来に夢を持って、安心して生活し、生きていくために生を受けているのに、親の都合で適切に生活できていない子がたくさんいます。 たとえ一人のこどもでも、愛情を持って、普通の家庭で育てることは立派な社会貢献です。あなたの勇気ある一歩で救われる命があるかもしれません。
STORY 16
里親の種類
養育里親
里親をはじめた年齢
44歳
現在の年齢
52歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
夫婦共に40代で結婚しました。すぐにでもこどもが欲しく、年齢的なこともあり、不妊治療をしましたがなかなか結果が出ませんでした。この先をどう生きるかの選択肢の一つとして養子や里親を考え始めました。
里親のやりがい
こどもの成長を目の当たりに出来ること。これまで経験出来なかった喜びや苦労、愛情などが経験できること。親のありがたみ、こどものありがたみが実感できるようになったこと。自分自身や家族も成長できること。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
通常の子育ての大変さに加え、真実告知や周囲への対応、事務手続きなどがプラスアルファされます。
他の親御さんと出産など共有できない話題もあり、コミュニケーションが浅くなりがちです。
こどもの年齢が上がってくると、それほど気にならなくなることがあり、乗り越えていけるような気がします。
里親サロンなどに参加して、他の里親さんの話を聞いて参考にしています。
里親に関心のある方へ
エール
里親を経験することで得られるものはとても大きいです。
それによって何か社会の役に立っていることも喜びになります。
実子がいる、いないに関わらず、短期でも、こどもの笑顔を増やしてあげてほしいと思います。
STORY 17
里親の種類
養育里親、ファミリーホーム、季節・週末里親等の短期的な里親
里親をはじめた年齢
35歳
現在の年齢
57歳
里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
実子と里子の違いに触れて。
家庭に恵まれない子たちは、自身の責任ではありません。全ては大人たちの都合や取り巻く環境に寄るものです。
何とか幸せな人生を今後は過ごして欲しいと願って始めました。
里親のやりがい
巣立ったこどもから、結婚の報告が有り、親として出席して欲しい。と言われた時は、この上ない幸せでした。
また、母の日、父の日、誕生日にお祝いを送ってくれたり、お盆休みや年末年始に顔を見せに来てくれた時。
里父、里母の様な家庭を築きたい、と言われた時。
などなど色々有って、筆舌に尽くせません。
どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
登校しない。バイトに行かない。すべき事をしない時がしんどくて大変でした。
でも、開き直りました。したくないならしなくても良い。行きたくないなら、行かなくても良い。その代わり、家のお手伝いをしましょう。
こどもも大人も楽になりました。
里親に関心のある方へ
エール
大きな社会貢献であり、人助けです。
大変でしんどくて悩む事もたくさん有りますが、それと同じくらい楽しくて嬉しくて幸せな時間が過ごせます。
虐待を受けたこどもは、虐待を実子にする傾向が高いと聞きます。負の連鎖を断ち切る手助けをしてあげて下さい。
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