全国の里親さんが語る
「それぞれの一歩踏み出したストーリー」
高知県
STORY 01
- 里親の種類
養育里親
- 里親をはじめた年齢
45歳
- 現在の年齢
47歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
児童養護施設で働きたいと思って調べてみたら、保育士の資格など必要なものがあって、どれも自分にはないものだったので、あきらめかけていたところ、たまたま里親募集のニュースが目にとまり、やってみたいと思うようになり登録にいたりました。
- 里親のやりがい
まだ、委託を受けていないため何とも言えません。レスパイトのみですが、関わる楽しみなどを味わえました。
その子がその子らしく生きていけるためのお手伝いが出来ると、うれしいと思っています。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
レスパイトでも慣れてくると激しい甘えがみられた。どういう風に接するのが良いかがわからず、乗り越えるほどのところまではいっていないため、考えがまとまりません。
- 里親に関心のある方へ
エール
こどもが好きなら、どんな子にも幸せになってほしいと思うものだと思います。
自分の子と同じ様に接することだけでも、お手伝いできることはあると思います。
私も経験と呼べるほどのものがないため、おすすめ出来るネタはありませんが、お手伝いしたいという気持ちだけでもなってみる価値があると思います。
STORY 02
- 里親の種類
養育里親、養子縁組里親
- 里親をはじめた年齢
46歳
- 現在の年齢
49歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
養子を考え始め、里親の事を知りました。
- 里親のやりがい
こどもさんの成長を自分の成長のように喜んだり、毎日が大変だけど楽しいです。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
病気:仕事先の理解があるので、何とか休めています。
反抗期:気持ちに寄り添いつつも周りに相談しています。
- 里親に関心のある方へ
エール
思っている以上に大変で、思っている以上に楽しいです。
STORY 03
- 里親の種類
養育里親
- 里親をはじめた年齢
55歳
- 現在の年齢
58歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
児童虐待などの報道等をメディアで見て、微力ながら自分に何かできないかと思い始めたこと、また身近に里親をされている人がいたことがきっかけです。
- 里親のやりがい
里子の成長と変化が目に見えて増えてきたことです。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
実子がいるので里子を入れた家族関係のバランスが崩れてきたときです。児童相談所等に相談したり、親族に応援をお願いしたりするなど、家族以外の力を借りることで軌道修正を図っています。
- 里親に関心のある方へ
エール
まずは児童相談所等で話を聞くことをおすすめしたいです。実子がいてもできることを知ってほしいと思います。
STORY 04
- 里親の種類
養育里親
- 里親をはじめた年齢
- 現在の年齢
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
子育ても介護も済んで、何もすることがなくなり、何か・・・と思ったときに里親の話を聞き、チャレンジしてみようと思いました。
- 里親のやりがい
里子に対して10の嫌なことがあっても、1の笑顔で嫌なことを忘れられます。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
実親とのコミュニケーションが取れなかった時。
里子から見て私たちの存在は?と思った時。
先輩里親との相談、話し合い。家族と会話の内容を共有しています。
- 里親に関心のある方へ
エール
24時間365日こどもと一緒です。こどもの事を考えてしまいます。こどもの事は大切にと思いますが、自分自身も大切にしてください。
STORY 05
- 里親の種類
養育里親
- 里親をはじめた年齢
46歳
- 現在の年齢
51歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
施設職員で、自分ができることを考えた時フレンドシップファミリー(季節里親)ができると考えたからです。
- 里親のやりがい
施設内で見られる顔でなく、他の笑顔等が見られるときにやりがいを感じます。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
まだありません。
- 里親に関心のある方へ
エール
一歩前に出るのに勇気がいりました。
が、出てみると割とホッとしますよ!!
STORY 06
- 里親の種類
養育里親、季節・週末里親等の短期的な里親
- 里親をはじめた年齢
38歳
- 現在の年齢
39歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
出産はもうできないけど、いつまでもこどもたちと接点を持っていたい。いつの間にかそう思うようになっていて、近所の人が昔やっていた里親という制度を思い出しました。
- 里親のやりがい
未委託なので想像でしかありませんが、自分のこどもが成長してしまうとこどもと接する機会はきっと孫が出来るまでほとんどありません。”こどもと接する機会”が人生において重要であると思っているなら、最適解がここにあるんじゃないかと考えています。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
1人の別の人格の人間が相手なので、実子も含めてうまくいかない、思い通りにならないことだらけだと思います。
気のおけない友人や実親、里親支援専門相談員の方や子育ての先パイなどとのおしゃべりは、ストレス発散にもなる上に発見や学びにあふれています。
- 里親に関心のある方へ
エール
こどもたちと築く信頼関係は、一生の宝物になることは間違いありません。彼ら彼女らの人生はもちろん、ご自身の人生も素晴らしい希望や変化をもたらしてくれると思います。
STORY 07
- 里親の種類
親族里親、養子縁組里親
- 里親をはじめた年齢
51歳
- 現在の年齢
53歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
友人のこどもの成長をみたことです。
- 里親のやりがい
自分の成長につながると思ったこと。
人によって立ち位置や価値観が違うので正解が無いということ。
向き合っていくと楽しさにつながります。(もちろん大変なことの方が多いですが)
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
自分の時代と今の時代との差。(同じことを無意味にしていしまいそうになる)
自分が親にされて嫌だったことをやってしまっていると気づくことがあり、常に客観的に考えようとしています。自分の幼少期を考えると、親の状態が理解できますが、同時に親と同じことをしていないかと考えています。60点主義を心掛けています。
- 里親に関心のある方へ
エール
完璧にしたいなと思うと思いますが、「人間だもの」と思っています。
児相さん含め、相談にのってくれる人、話を聞いてくれる人はいますので、心のうちを早めに聞いてもらったら良いと思います。
STORY 08
- 里親の種類
ファミリーホーム
- 里親をはじめた年齢
49歳
- 現在の年齢
65歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
障害をもった者が身近にいたからです。その障害者の人権がおびやかされていたからです。
- 里親のやりがい
こどもが礼儀正しくなり、人にほめてもらえるのを見るとうれしいです。こどもの未来を変えることができるのが、やりがいです。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
委託を受けて3ヶ月くらいが一番気をつかい、大変です。
又、定期的に親と会って帰ってきて、3日くらいはこどもが元にもどってしま、困っています。
- 里親に関心のある方へ
エール
こどもの未来を考え、良い方向に変えて行く事によろこびを感じる方は、里親になってみてはいかがでしょうか。
STORY 09
- 里親の種類
養育里親
- 里親をはじめた年齢
42歳
- 現在の年齢
49歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
第二子不妊で、40歳をすぎた頃に自力での出産をあきらめ、一人っ子で育っていた長男に、将来相談できる相手(自分の親がどの様であったかと思い出話ができる相手)がほしいなぁと思ったためです。(年が近いいとこもおらず・・・)
私や夫が二人とも4人兄弟で、兄弟のよさが身にしみてわかっていましたので。
- 里親のやりがい
こどもを再び育てるというミラクルが、もう一度体験できる喜びが一番です。
あと、社会的養護という職業にたずさわっている、本当に優しく素晴らしい人達に会える事。
血がつながっていなくとも、本当に好きでかわいいなぁと思う心に出会えて、また自分も里子さんに育ててもらっていることに感謝です。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
受け入れてもらえる、門を開けてもらえる所が第一関門。
あとは、ふつうに反抗期や思春期になってくるので、里子というよりその時の自分の心のあり方、立ちいふるまいをいつも考えています。
本を読んだり、里親の勉強会に行ったり、(夫も)人と話したり、山に登ったり。
- 里親に関心のある方へ
エール
単純に考えて、社会構造的に(女性の高学歴化や晩婚化で)こどもが産めなくなって、出生率が下がっているなら、里子の様な子供達を社会が育てていけばよいと思います。
やはり、家庭でふつうに里子さんを育てると、里子の一人の時間が充分とれます。一日の生活の中で誰の目も気にせず、ぼーっと何か考えたり、ぼんやりしている里子(我が子)を見ていると、何となく涙がでます。楽しいですよ!!里親は。
STORY 10
- 里親の種類
季節・週末里親等の短期的な里親
- 里親をはじめた年齢
50歳
- 現在の年齢
51歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
ポスターで週末里親のことを知りました。
自分の子がたくさんいるので、その中で少しでも家庭の味を知ってほしいと思いました。うちの子にとてもとてもいい機会だと思いました。
- 里親のやりがい
楽しそうに笑ったり、一緒にごはんを食べたり、時には言い合い、家族の一員として過ごせること。来るたびに「もう一つの我が家」のようにリラックスしていく姿を見るとうれしくなります。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
仕事をしているため、ずっとそばに居られないときです。職場が近いので、つれて行ったりしています。
- 里親に関心のある方へ
エール
私は別居中ですが、それでも短期の里親は十分できます。
少しでも安心して、家族の一員としてこどもが過ごせるよう、居場所を作ってあげて下さい。特別なことはしなくても、そばに居る、それだけでいいと思っています。
STORY 11
- 里親の種類
養育里親
- 里親をはじめた年齢
42歳
- 現在の年齢
43歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
息子と二人ぐらしだったのが、息子が県外に進学して一人になり、時間ができたからです。
- 里親のやりがい
こどもに変化がおきたときです。
例)あいさつをするようになった
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
・うそをつく
・暴言をはく
・他人に傷付ける
- 里親に関心のある方へ
エール
考えるよりまずはやってみたらよいと思います。
相談できる方はたくさんいます。
STORY 12
- 里親の種類
養育里親
- 里親をはじめた年齢
61歳
- 現在の年齢
67歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
実子の手が離れて、今までの子育てのスキルを持って、社会に役立てたいと思いました。
親戚のこどもが施設に入っていて、何とか力になりたいと思いました。
知り合いの里親さんから勧められました。
- 里親のやりがい
一時保護のこどもさん(1歳~12歳まで)を何度か預かっていて、里親2年目に初めて委託された6歳の男子のこどもさんが発達障害があり、虐待のトラウマもあって、なかなか信頼関係を築けず、精神的にボロボロになった時期もありました。薬を飲み始め、落ち着いてきて、本人も少しずつ自信を取り戻す様になり、普通に学校生活を送れる姿を見るにつけ、少しはお役に立てたかなと思う今日この頃です。普通の老後を送っていたら、絶対味わえない様な充実感があります。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
それまで生きてきた環境の違う者どうしが、1つ屋根の下で暮らすという事は、誰でも大変ですが、特に虐待を受けたこどもさんは、大人を全く信じていません。信じてもらうまでには、色々なこどもさんからの「試し」があります。こちらの常識外の行動も多々あって、意志の通じ合えないもどかしさと、時に普通の生活を維持できない位、こどもに振り回されるので、疲れ果ててしまいましたが、「もしこの子が我が子だったらどうする?」という自問自答と、家族の励ましと協力で何とかやってきました。
- 里親に関心のある方へ
エール
里子を育てるという事は、想像以上に大変なことです。簡単な事ではありません。軽々しく人に勧めたりできませんが、自分の持っている家庭力を最大限に引き出して、一人のこどもさんが少しでも良い方向に育っていくのを見守れるのは、自分の人生において何よりの宝物になります。
STORY 13
- 里親の種類
養育里親、季節・週末里親等の短期的な里親
- 里親をはじめた年齢
46歳
- 現在の年齢
47歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
虐待を受けているこども達の力になりたいと思ったのがきっかけでした。
困った時に助けてくれる大人がいると思ってもらえるような里親になれればと思っています。
- 里親のやりがい
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
- 里親に関心のある方へ
エール
STORY 14
- 里親の種類
養育里親
- 里親をはじめた年齢
61歳
- 現在の年齢
65歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
職場で障がいを持ったこどもが養育拒否されているのをみて、何とか力になりたいと思い、厚生労働省のホームページをみたところ、岩﨑恭子さんのご両親が里親をされているのを知ったからです。
- 里親のやりがい
まだ未委託なので”里親としてのやりがい”は感じられませんが、未来あるこどもたちのために、また、ずっと障害のある児童や人とかかわった仕事をしてきたので、役に立てればと思っています。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
全く他人なので、お互いを知るために苦労すると思います。できるだけよりそい、見守ることしかできませんが、悩んだ時は先輩に相談すると思います。
- 里親に関心のある方へ
エール
1日でも2日でも、こどもたちに愛情をそそいであげてほしいです。
”愛”を知らせてあげて、自分が大切な命だと教えてあげてほしいです。
STORY 15
- 里親の種類
養育里親
- 里親をはじめた年齢
60歳
- 現在の年齢
67歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
短大生の時の実習で養護施設へ行き、実際に入所しているこども達と関わることが出来ました。それまでは、机上で学習しただけでした。
その時に、”将来は里親になりたい”と思ったことがありました。
退職後に、やっと資格を取ることが出来ました。
- 里親のやりがい
口数の少ないこどもが、ふとした時につぶやいてくれる一言一言を聞いた時、信頼されているなーと思える瞬間です。
お互いに大切に時間を共有出来ることで、自分も豊かな気持ちになれること、こどもにとっても思い出の1ページになってくれるなら、意味ある人生になります。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
フレンドシップファミリー(季節里親)として、短期間だけ一緒に生活しています。
今は特に大変だと思うことは無いです。
今後、思春期に入るとむずかしい年頃になってくると、大変なこともあると思いますが、その都度、里親支援専門相談員さんや児童相談所さんに相談して、乗り越えたいと思っています。
- 里親に関心のある方へ
エール
里親になるということは、不安もあると思います。
でも、貴方を待っているこども達が居ます。子育ては大変ですが、一人では無いですから、一緒に楽しく里親しませんか?
一歩踏み出してみて下さい。待っています。
STORY 16
- 里親の種類
養育里親
- 里親をはじめた年齢
49歳
- 現在の年齢
51歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
私の実妹が行方不明になり、実妹の元旦那がこどもを養育できないという経緯がありました。里親というシステムを知り、それまでは預かって育てるという形だったのを、少しでも親として育てて行きたいと思い、勉強会に参加しました。
- 里親のやりがい
息子が一人いますが、朝晩仕事していたので、家族にほとんど助けてもらっていました。今は昼の仕事一本で、自分の出来なかった子育てを、今出来るかぎりやってみようと思って、試行錯誤しながら、2人の里子とがんばっている次第です。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
中学生と高校生という事もあり、思春期真っ只中でって感じで、接し方が大変ですが、基本的に素直で優しい2人なので、話し合いで解決しています。
- 里親に関心のある方へ
エール
私の考えは、正しいのかまちがっているのかはわかりませんが、この世に生まれてきたこども達を、少しでも幸せな気持ちで育って行ってほしいと思います。
自分の子であろうが、他人であろうが、少しでも平等に将来を担う大切なこども達と思って、一緒に過ごしてほしいです。
STORY 17
- 里親の種類
養育里親
- 里親をはじめた年齢
58歳
- 現在の年齢
61歳
- 里親をはじめてみようと
一歩踏み出したきっかけ
現在33歳になる娘が小さかった頃、虐待で亡くなったこどものニュースを見て、”お母さん、この子家に連れて来てあげたら良かったね。そしたらこんなことにならなかったのに・・・”と言った事があります。
また、私自身が児童福祉に関わる仕事に従事していた事もあり、退職後には里親をやりたいと考えていました。
- 里親のやりがい
正直、大変な事もいっぱいありますが、こどもの笑顔です。そして、その分私の生活を充実、豊かにしてくれます。
また、こどもを通して沢山の方々と多くの関わりが出来る事も嬉しいです。
出会いも広がりました。
- どんな時が大変か、
またどう乗り越えているか
病気になった時が一番大変です。発達が緩やかな事もあり、風邪をひきやすく、てんかん発作もあり、毎日服用している薬に加え、その時々に応じた薬も飲むようになります。咳も4日程は続き、その間はお互いにほとんど熟睡は出来ません。
ただ、毎日一緒にいると体調の変化はわかるようになり、早めに受診をするようにしていますが、休日や夜間にも突然起こるので、そんな時が一番心配で大変です。
娘夫婦や近所にいる姉達が協力してくれるので、助かっています。
- 里親に関心のある方へ
エール
こども達の悲しいニュースがなくなり、安心して暮らせる世の中になるように、私達が出来る事を一緒にやっていきましょう。